いよいよ、工事の開始となります。一般的な家屋は２階建て以上で高所作業にあたりますので、安全義務の関係上、足場は必須となります。また、足場は作業性を高め、確かな品質・ずれのない工期などを支えてくれる役割も果たしています。

足場の搬入・組み立て・解体には、金属の足場同士が接触することからどうしても大きな音が発生します。近隣の迷惑にならぬよう、朝早すぎず、夜遅すぎない時間帯を考慮し、作業をさせていただいております。足場組み立て後、水や塗料の飛散を防止するためのシートを貼り付けます。

高圧洗浄機を使って、屋根・外壁の洗浄を行います。
屋根や外壁に付着した水垢藻やサビなどの汚れ、カビ、コケ、藻、塗膜表面のチョーキング（触ると手につく粉）、剥がれた塗膜などを取り除きます。これらが残っていると、仕上がりの見た目が悪くなり、また、塗布した塗料がすぐに剥がれてしまいますので、徹底的に取り除くために、丁寧に作業を行なっています。

高圧洗浄は、漏水・漏電の恐れがありますので、作業前には必ず、換気口、天窓、インターフォン、照明、コンセントなどを養生し、安全な作業を徹底しています。

ここから、塗装の開始となりますが、まずは高所の屋根から作業に入ります。

最初に行うのは下塗りですが、実はこの下塗りには大きな役割があります。もっとも大きな役割は、後から塗布する塗料をしっかり接着させる役割です。そのほかにも、痛んだ塗料が外壁に吸い込まれるのを防いだり、下地の色を隠し、最終的な見た目の色を綺麗にみせる役割があります。最近では、防カビ性能・防サビ性能・断熱性能などを持つものもあります。屋根材にあわせた適切な下塗りを行なっていきます。

屋根塗装の最後の工程です。上塗りも中塗り同様に、一定の乾燥時間を置いてから作業に入ります。色も、中塗りと同様の塗料で行います。

上塗りは、ムラやローラーの後を消し、本来の艶や色を最大限に引きだします。また、塗膜の厚みを増し、耐久性を上げ、耐用年数まで屋根材を保護する重要な屋根塗装最後の工程となります。
屋根材によっては、この後、防水コーティングを施す場合もあります。

ここから、外壁塗装の開始となりますが、工期の短縮のために屋根塗装の下塗りと同時期に開始する場合もあります。

外壁塗装も、屋根塗装と同様に下塗り、中塗り、上塗りを行いますが、サイディング、モルタル、ＡＬＣ、コンクリートなどの異なる外壁材の相性に合わせた下塗り塗料で、塗装を行なって行きます。

下塗りの役割は屋根塗装の役割と同様ですが、さらに外壁材を補強する役割もあります。また、外壁塗装の下塗り塗料にも、断熱性などの特殊な性能を持った物もあります。

外壁塗装の最後の工程です。上塗りも屋根塗装同等に、一定の乾燥時間を置いてから、中塗りと同様の塗料で行います。

外壁塗装も、下塗り、中塗り、上塗りの工程を経る事で、ムラのない本来の艶や色、特性が発揮されます。

※近年では、下塗り不要の上塗り用の塗料も出回っており、綺麗に仕上がるほか耐久性も担保されていますが、種類が少なくお客様が納得できる色があるかが問題でまだまだ一般的ではありません。

外壁・屋根以外で家屋に付帯する、雨戸・雨樋などもご依頼いただいておりましたら、塗装を行います。

また、外構に関する門扉、ポスト、手すり、塀などの塗装も行なっております。

塗り残しやムラ、塗料の液だれなどをしっかり点検します。
また、最終的に今一度ご契約内容も合わせて、契約内容と違いはないかなどの確認を行います。

万が一、不具合があった場合は、修復作業を行い、再度点検をおこないます。

最後に、お客様に立会っていただきながら、一緒に最終チェックを行います。この時点で必要な手直しが発生すれば、修復作業をすぐに開始し、修復後再度一緒にご確認をしていただきます。

お客様にご確認いただき、最終的に検査完了として、ご納得いただけましたら、足場を解体し、撤去を行い、その他部材や廃棄物なども全て回収し、清掃を行います。

これで、工事完了となりお客様にお引き渡しとなります。